単利と複利について
投資を考える上で、元本につく利息が、単利なのか、それとも複利なのか、を知っておくことは大切です。基本的な会計知識ですが、この機会に確認の意味を込めてみていきましょう。単利とは、当初預け入れた元本に対してのみ利息が計算されるものです。これに対して複利とは、2年目以降、当初預け入れた元本に利息を加えた金額に対して利息が計算されていくものです。具体的イメージしてみていきましょう。
・単利と複利のPDF図
つぎに具体的な数字をつかってみていきましょう。
[例1] 100万円を年利5%で3年間運用する。
単利で運用した場合、3年後の利息の合計金額はいくらか?
・1年目の利息の計算 1,000,000円×5%=50,000円
・2年目の利息の計算 1,000,000円×5%=50,000円
・3年目の利息の計算 1,000,000円×5%=50,000円
3年間の合計利息 150,000円
このように単利は、何年預けて運用しても配当される利息は変わりません。
・複利のイメージ
つぎに具体的な数字をつかってみていきましょう。
[例2] 100万円を年利5%で3年間運用する。
複利で運用した場合、3年後の利息の合計金額はいくらか?
・1年目の利息の計算 1,000,000円×5%=50,000円
・2年目の利息の計算 ※ 1,050,000円×5%=52,500円
・3年目の利息の計算 1,102,500円×5%=55,125円
3年間の合計利息 157,625円
※複利計算においては、2年目は、元本に1年目の利息を加算した
金額に対して利息率を掛けて計算します。
複利は、預けた期間が長くなるほど、利息が毎年増えていきます。このように単利は、何年たっても利息金額は同じです。しかし、複利は、年数が経過するごとに雪だるま式に増えていきます。単利に比べ、複利が有利な利息計算であることがわかります。