赤字会社が倒産しないワケ

 

日本を代表するような大会社が巨大な負債を抱えて、倒産してしまうことがあります。

倒産するような大会社は、大抵の場合、長い間にわたって、赤字続きのケースが多いようです。赤字ということは、つまり利益がないわけですから、本来、すぐに倒産してもおかしくないわけです。

実は、赤字会社の存続は、決して珍しいことではありません。それというのも銀行などが、会社へ融資をすることで、経営は、十分成り立つからです。つまり、お金があれば、問題ありません。たとえば、ある会社が赤字だったとします。しかし、毎月、毎月の運転資金である社員の給料や仕入れ業者に対する支払いが、銀行からの融資によって、うまく、お金が動いていれば経営上、なんら問題がないわけです。現実の経営というのは、お金がうまく動いているかぎり、たとえ赤字であっても存続し続けます。会社が長い間、赤字であったとしても、お金を貸す銀行が存在しました。つまり、経営を存続するだけの十分なお金があったのです。

例えるなら会社にとって、お金は「水泳の『息つぎ』」のようなものです。水泳は、「息つぎ」さえできれば、ある程度の長さを泳ぐことができます。しかし、息つぎができないとたちまち溺れてしまいます。会社経営という荒波を泳ぎ切るには、どうしても息つぎが必要なのです。つまり、経営にとって、お金は、息つぎのために必要不可欠なものであり、生命線なのです。

 

変わらないもの。変わるもの。

 

いつの時代であっても、人が生きていくうえで、食事・睡眠は欠かせません。食事と睡眠なしでは、人は生きていけないのです。人が生きていくうえで、大切な「変わらないもの」といえるでしょう。

一方、時代とともに「変わるもの」もあります。「どんどんモノを買い消費することが、素敵な時代」だったり「節約・リサイクルすることが立派な時代」であることもあります。前者が、「大消費時代」であり、後者が「地球環境を考える時代」といえるでしょうか。つまり、人の価値観や考え方は、時代とともにどんどん「変わるもの」なのです。

会社は、事業計画があります。

毎期ごとに市場計画を正視し、売上やコスト計画などを策定するものです。これらは、会社によって、「変わるもの」です。その時々の市場動向や経済情勢に弾力的に対処していかねばならないものだからです。

一方、会社にとってなかなか「変わることができないもの」に会社の体質があげられます。 特に急成長した会社などは、不況下にあっても事業への投資意欲が衰えず、結果として資金繰り に苦労する傾向が多々あります。 いったん、出来上がってしまった会社の体質というものは、変えることが難しいものです。 「変わらないもの。変わるもの。」会社が生き残るために見極めなければならないデリートな問題です。

 

金利とリスクについて

 

みなさんは、銀行にお金を預けるとき、なにを基準に選びますか。
なるべく、大きな銀行にしますか?それとも地元の銀行にしますか?
「都市銀行は、破綻する心配がない」・「地方銀行は親切なのがよい」
など、いろいろと選ぶ基準があると思います。

悩む中で、銀行選びの一番のポイントとなるのは、恐らく「金利」ではないでしょうか。
苦労して稼いだ大切な「お金」を預けるわけですから、わずかでも金利が高い銀行に預けたいのがホンネというものでしょう。

この金利についてちょっと視点を変えて、考えてみましょう。
金利の高さは、リスクの高さでもあります。
高い金利を約束する先物取引は、リスクが非常に高いですよね。
私たち自身が、銀行にお金を「預ける」から「貸す」というふうに発想を変えると金利に対する視点が大きく広がっていきます。
金利の高い銀行へお金を「貸す」ことは、リスクの高い銀行へ「投資」をすることなのかも知れません。

リスクが低ければ,ローリターン。リスクが高ければ、ハイリターンなのは、自由主義経済のルールです。

金利が高い銀行とは、リスクの高い銀行なのかも?!

 

 

正社員と派遣社員

 

さまざまな会社で、派遣社員の活用が広がっています。

会社にとっては、正社員と異なり、社会保険料や退職金などを支払う必要のない派遣社員は、人件費の抑制になるということが、大きな理由の一つでしょう。

人材派遣業界は、「必要なとき、必要な人材を、必要な人数だけ」提供することで、急成長してきました。

一方で、新たな問題も生まれました。

働く現場で生まれた正社員と派遣社員との認識・立場のズレです。

派遣社員は、会社との「雇用契約」をとても大切にする傾向があります。

いつ雇用契約解除という「解雇」になるか、わからない不安な立場だからでしょう。

急ぎの仕事があったとしても派遣社員は契約時間が過ぎれば、契約時間どおり帰宅します。 正社員なら残業してやり遂げるでしょう。

この場合、仕事に対する姿勢としてどちらが正しいと判断することはできません。それぞれの立場があるからです。

しかし、このような対応をする派遣社員に対して、正社員は「無責任さ」を感じるかもしれません。一方、派遣社員は、自分たちを批判する正社員に対して、不安定な派遣社員という立場を考えてくれない「配慮のなさ」を感じるかも知れません。

このような認識・立場のズレが、徐々に大きくなるようだと問題です。

正社員と派遣社員、それぞれがお互いの立場を理解、協力しあうことで、有意義な仕事を成し遂げたいものです。

異なる雇用形態とはいえ、同じ職場で、「お給料をもらって働いている人」ということでは、全く同じ立場なのですから。