材料費は、材料、買入部品費、補助材料費、工場消耗品費などに分けることができます。

具体的に内容を見ていきましょう。

材料

材料は、その生産すべき製品の素材と考えて下さい。

材料のうち、製品の主要部分になるものを主要材料といいます。その他を補助材料といいます。

 

買入部品費

製品にそのまま取り付けられる部品

 

工場消耗品費

軍手やマスクなど

 

製品との関わり合いによる材料分類

 

材料費は、特定の製品にいくらかかったかが、明確に計算されるか否かによって、直接材料費と間接材料費に分類することができます。

 

[図解]

種類 内容
直接材料費 主要材料費、買入部品費
間接材料費 補助材料費、工場消耗品費

 

 

 

それでは、材料費の仕訳をみていきましょう。

 

・材料を購入したときの仕訳

 

例題 1

材料100,000円を仕入れ、代金は掛けで支払った。

 

借方 貸方
材料   100,000 買掛金  100,000

 

 

例題 2

材料100,000円を仕入れ、代金は掛けで支払った。

なお、引き取り運賃5,000円は現金で支払った。

 

借方 貸方
材料   105,000 買掛金  100,000

現金      5,000

 

・材料を消費したとき(製造したとき)の仕訳

 

直接材料費の消費は「仕掛品」勘定を使用します。間接材料費の消費は「製造間接費」勘定を使用します。

 

[用語]

・仕掛品(しかかりひん)とは、製品の未完成品のことです。完成途中の製品ということです。

・製造間接費とは、特定の製品に対する消費が計算できない、共通的、あるいは、補助的に

消費された材料費、労務費、経費のことです。

 

例題

材料80,000円を消費した。

内訳は、50,000円が直接材料費、30,000円が間接材料費である。

 

借方 貸方
仕掛品       50,000

製造間接費     30,000

材料     80,000

 

 

予定消費単価を用いた場合の仕訳

 

材料費の購入単価に「実際単価」を用いず、あらかじめ決められた消費単価、つまり「予定消費単価」を用いることが認められています。理由の一つとして、製品の原価計算は、1か月で行われるため、実際単価を集計していては、市場動向に敏感に反応した原価を管理できないことがあげられます。

 

予定消費単価を用いた材料費の計算

 

材料費(予定消費額)=予定消費単価×実際消費量

 

例題 1

直接材料を1,000個、消費した。予定消費単価は@500円である。

 

借方 貸方
仕掛品   500,000 材料  500,000

 

 

予定消費単価を用いても、実際単価を計算しなければなりません。なぜならば、そ実態に即した原価管理ができないからです。それでは、どのようにチェックすべきでしょうか。

 

このことは、材料勘定を使ってみるとわかりやすくなります。

例題1に基づいた材料勘定の記載は、つぎのとおりです。貸方に予定材料費の金額500,000円を記載します。

材料

              借方 貸方
予定消費額           500,000

 

月末において、実際消費額を計算したところ、520,000円だったとします。

これを借方に520,000円と記載します。

材料

                           貸方 貸方
実際消費額          520,000 予定消費額           500,000

 

このケースは、実際消費額と予定消費額とに20,000円の差額が生じたことになります。この差額は、「材料消費価格差異」で処理します。つまり、実際消費額と予定消費額との差額は、価格の違いから生じたというわけです。

 

 

仕訳

 

借方 貸方
材料消費価格差異          20,000 材  料             20,000

 

 

材料勘定は、以下のようになります。

材料

借方 貸方
実際消費額          520,000 予定消費額          500,000

材料消費価格差異       20,000

 

材料消費価格差異は、以下のようになります。

材料消費価格差異

 借方 貸方
材料            20,000

 

 

 

材料の消費単価と決定