等級別総合原価計算は、同じ作業工程、同一種類であるが、サイズや重さが異なり、等級別に分けられる製品(等級製品)を大量に生産する場合に適用される原価計算です。

イメージとしては、Tシャツやソックスなどをイメージするとよいでしょう。これらは、同じ製品をS・M・L・などのサイズに区分させて大量生産されます。このような製品に適した原価計算が等級別原価計算というわけです。

 

等級別総合原価計算をおこなうためには、等価係数が必要になります。等価係数とは、製品ごとにサイズや重さなどに基づいた原価負担の割合に使用します。また、完成品数量に等価係数を掛けた数字を積数といいます。積数によって、完成品総合原価を配分します。

 

例題をつかって、具体的に計算してみましょう。

[例1] つぎの資料にもとづき、月末仕掛品原価、完成品原価を計算しなさい。なお、月末仕掛品の計算は、平均法による。

 

生産データ

月初仕掛品 200(40%)
当月投入 1,200
月末仕掛品 200(50%)※
完成品 1,200

 

※   (   )は、加工進捗度。

 

原価データ

直接材料費 加工費
月初仕掛品 240,000 180,000
当月投入量 481,000 398,500

 

 

各等級製品の完成品数量と等価係数データ

Mサイズ Lサイズ
完成品数量 1,000 400
等価係数 1 1.5

 

直接材料費

直接材料費数量 金額
月初仕掛品 200 240,000
当月投入 1,200 481,000
合計 1,400 721,000
月末仕掛品 200 103,000
完成品 1,200 618,000

 

加工費

加工費数量 金額
月初仕掛品 80 180,000
当月投入 1,220 398,500
合計 1,300 578,500
月末仕掛品 100 44,500
完成品 1,200 534,000

 

完成品総合原価   618,000+534,000=1,152,000

月末仕掛品原価   103,000+44,500=   147,500

 

等価係数をつかった積数データ

サイズ 数量 等価係数 積数
M 1,000 1 1,000
L 400 1.5 600

 

Mサイズ  1,152,000×   1,000×1,600※=720,000円

Lサイズ  1,152,000×     600×1,600※=432,000円

 

※ 積数 1,000+600=1,600

 

標準原価計算とは何か