黒字倒産とは何か

黒字倒産とは何か

 

黒字ということは、利益があること、すなわち、儲かっているわけです。儲かっているのに資金が苦しいということは、どういうことなのでしょうか?

この点について、考えてみましょう。

 

 

A社の営業成績は、つぎのとおりでした。 決算 3月  (単位:万円)

 

売上高 1,000

仕入高  800

利益   200

 

A社は、200万円の黒字です。

ふつうに考えれば、A社は儲かっていると判断できます。

 

しかし、A社は翌月の4月に倒産してしまいました。200万円の黒字が出ていたのに倒産したのです。これは、典型的な黒字倒産です。

なぜ倒産したのでしょうか。

A社のお金の動きを調べると、つぎのようなことが分かりました。

 

売り上げの代金である1,000万円の入金日    5月末

仕入先に対する支払い代金800万円の支払日   4月末

 

A社の4月末のお金の動きはつぎのようになります。   (単位:万円)

 

売上入金         0

仕入先への代金支払い  800

資金不足       ▲800

 

 

売上代金である1,000万円の入金が5月末ですから、4月の入金はありません。一方で、4月の仕入先に対する800万円の支払いをしなければなりません。しかし、支払うべきお金がありません。

 

A社の営業成績は、200万円の黒字でした。が、その実情は、資金不足でひっ迫していたということです。売り上げも大事ですが、代金の回収もそれ以上に大事なのです。

 

人件費を知る