小切手と約束手形について

小切手とは、何か

 

会社間の取引金額は、私たち個人の取引金額に比べ、大きな金額になるのがふつうです。このため、取引先に多額の現金を持ち運んで支払うというのは、大変ですし、なにより危険です。これらの問題を解決する支払い手段が小切手です。たとえば、1億円の現金を支払いのために落ち運ぶのは大変ですし危険です。しかし、小切手なら1枚の証書ですみます。

小切手は、取引先に支払いを約束する証書です。

小切手は、その重要性から使用方法は、多岐にわたります。このため、覚えなければならないことも多いのですが、ここでは、基本として知っておくべきことを紹介していきます。

小切手の基本知識とチェックすべきポイントは、つぎのとおりです。

 

小切手の基本知識

 

小切手とは、現金の代わりに使われる有価証券です。受け取った人は、いつでも現金にすることができます。これを小切手を換金するといいます。

 

小切手を発行することを「小切手を振り出す」「小切手を切る」といいます。

 

・小切手を受け取ったらどうするか

取引先で、小切手を受け取ったときは、つぎの4つのチェックポイントがあります。

 

①金額

②小切手の発行日

③振出人の会社名と代表者名

④印鑑

 

参考 小切手図解PDF 文末にあり。

 

 

 

なお、小切手は振出日の翌日から10日以内に銀行に持参し、銀行口座に預け入れるか、現金にします。これを支払(しはらい)呈示(ていじ)期日(きじつ)といいます。

 

手形取引とは何か

 

手形とは、お金を払う約束をした有価証券です。

手形には、約束手形と為替手形の二つの種類があります。

実務では、圧倒的に約束手形が多いので、ここでは約束手形のみを説明していきます。

約束手形とは、支払人(手形取引では、振出人(ふりだしにん)といいます。)が、受取人に対して、支払期日に手形金額の支払いを約束した証書です。約束手形は、小切手と異なり、支払期日まで支払う必要がありませんから、手形を発行した振出人にとって、支払いを一定期間猶予されることになります。

このため、手形取引は取引先との信頼・信用できる関係が成り立っていなければならない、

ことになります。

 

手形取引をイメージしてみましょう。

 

手形をイメージするために、仮にあなたが社長になったとして、考えてみましょう。

社長であるあなたは、今、仕入先であるA社から1000万円の商品を仕入れたいと考えています。残念ながら、現在1000万円の現金はありません。しかし、60日後には、得意先B社から代金である3000万円が入金する予定です。

今、現金1000万円はないけれども、60日後なら現金3000万円が手に入るのです。

社長であるあなたなら、60日後に3000万円が入ることをA社に説明して、1000万円の商品を仕入れたいと考えるでしょう。

そこで、手形取引が役立ちます。

もし、A社が60日後の支払いを約束する手形での支払いを了承してくれれば、あなたは、A社から1000万円の商品を仕入れることが可能になるからです。

 

このようなケースからもわかるように手形取引が、取引先との信用関係が大前提なのです。

そもそもA社が60日後に現金となる手形での支払いを拒否すれば、この売買が成り立たないからです。

信用関係がなければ、いくら60日後に3000万円が入金するから、代金の支払いは60日後にしたい、といわれても引き受けてもらえないからです。

 

手形の基礎知識

 

手形を発行するときは、小切手と同じように「手形を振り出す」「手形を切る」といいます。

 

手形を受け取ったらどうするか

 

取引会社から代金の支払いとして、手形を受けとったあとは、どうすればよいでしょうか。

手形は、すぐに銀行に持ち込んでも支払期日になるまで、現金に換えられません。

ですから、手形を受け取ったあとは、大切に金庫に保管しておかなければなりません。

営業担当者は、すぐに経理担当者に手渡せばよいでしょう。

 

約束手形のチェックポイントはつぎのとおりです。

 

①金額

②手形の発行日と支払期日

③振出人の会社名と代表者名

④印鑑

⑤印紙と割り印※

 

実務では、印紙省略の印刷がされた手形が多い。

 

小切手、約束手形の参考PDFは以下になります。

小切手 約束手形

 

手形利用とリスク管理について