会計の知識は、誰のため、何のために必要なのか?

 

あらためて、自問自答すれば、会計の知識は、ビジネスの最前線で働く人たちのため、明日を生き抜くために必要なツールである、という答えが導き出されます。

それでは、どの程度の会計の知識が必要なのでしょうか。結論から言えば、高度な会計の知識は、まったく不要です。なぜなら、ビジネスの最前線で、専門的な会計知識を使うビジネスシーンは殆んどないからです。

 

わかりやすい例を一つあげましょう。

みなさんの中には、車の運転をする人も多いと思います。通勤に役立ちますし、週末の買い物にも便利です。車は、あちこち楽しく行き来するのに欠かせないものです。

しかし、みなさんの中に、車の整備について詳しい人は、意外にすくないはずです。バッテッリーやエアコン、あるいはウィンカーなどの電気系統について詳しい人は少数派でしょう。そのような車の整備のことなど知らなくても、私たちは何の不便さを感じず、楽しく車を運転しています。

これは、私たちが、車の運転をするための必要最低限の知識をマスターしているためです。

会計の知識もこれと同じです。必要最低限の知識があれば十分なのです。

 

「現場主義」の実践的な会計

 

 私は実務家として過去20年のあいだ、ビジネスの最前線で実践的な経理財務を担当してきました。私は物事を学ぶうえで、もっとも大切なことは「現場」を知ることだと考えています。会計を学ぶときも例外ではありません。

ビジネスで使う会計も「現場」をよく知る実務家こそが、実践的な会計を紹介できるはずです。しかし、これまで私をはじめとする実務家たちは、これから就職する学生や若い社会人のために実践的な会計を紹介し、伝える努力を怠ってきたのではないか?と改めて自戒する次第です。

事実、会計に関するビジネス書の著者のほとんどが、大学教授や職業会計人といわれる税理士・会計士などで占められています。しかし、ビジネスの最前線を経験している大学教授は、少数派でしょう。さらに税理士・会計士は、税金対策や会計監査は精通しているでしょうが、ビジネス現場について、一般的にあまり詳しくありません。

これは、私の実感です。

実際、ビジネスの現場ではさまざまなことが起こります。

ビジネスは、社内や取引先との複雑な人間関係から、建前と本音、信頼と裏切り、期待と誤算、信念と妥協が激しく交錯します。言うまでもなく、これはこう、あれはそうと、会計法規や理論だけでスパッと割り切れるような状況は皆無です。

本講座では「現場主義」の実践的な会計を取り上げました。

会計は、あらゆる業界、そして職場、あるいは、正社員であろうと派遣社員や契約社員であろうと役立ちます。私は会計に助けられて、なんとか今日まで生きてきました。

足し算と引き算。そして、ほんのささやかな常識があれば、会計はマスターできます。

私は、ビジネスライクとして、このBlog講座を開設しました。

本HPが、読者の皆様のこれからの人生を輝かせる一助になるならば、望外の喜びです。